相続対策は「いつ」始めればいいのか?
【ご両親の相続対策はきちんと終わっていますか。】
人生の終わりが訪れたとき,生前持っていた財産は,必ず誰かのもとに遺されます。これを相続といいます。相続の発生により財産を引き継ぐ際の手続きは,公共料金の名義変更をはじめ預貯金の名義変更,不動産の名義変更などを合わせると約90種類もの手続きがあるといわれています。
財産が複数ある場合や,相続人が複数いる場合は,相続人間でトラブルになることも多く,遺産分割協議にまで発展すれば,時間も手間もかかり場合によっては5年以上かかるものもあります。
そのため,相続人が誰なのか,財産はどの程度あるかを調べ,財産を誰にどのように引き継ぐかなどを考える相続対策をとっておくことが大切です。
さらに,相続税が発生する場合は相続税対策を考える必要があります。相続税対策として相続税を減らしたいと考えている方は多いと思います。相続税を減らすポイントは相続財産を減らすか,相続財産の量を減らせないのであればその評価額を引き下げる方法が考えられます。
たとえば遊休地にアパートなどの賃貸不動産を建設することで土地・建物ともに相続税評価額が引き下げられるため,その分相続税の節約になります。しかし,この場合,アパートが完成するまでには多くの手続きを踏む必要があり手間と時間がかかります。また,贈与税対策のため暦年贈与をする場合には数年かかる場合もあります。
このように,手間も時間もかかる相続・相続税対策。このような煩雑な手続きを避けるために,専門家に相談しながら相続対策を行うことを強くお勧めします。